修理・メンテナンス

ヤンマーのトラクター・AF33の買取とロータリー上下故障の修理(秋田県湯沢市)

ヤンマーのトラクターを買取見積して欲しいと連絡を頂きました。
ご自宅に伺いますと、新しいトラクターを購入しており、「これまで使っていたトラクターは いくら位になるのか?」とのお話しでした。

こちらは、1992年に販売されておりますので、33年前の機種ですが、とてもレイな状態でした。
お客様は、大事に使っていたようで、洗車はもちろんワックスをかけて磨いていたそうです。

ただし、「ロータリーの上下が出来ない時がある、その時は点灯するランプが点かない」とのお話しでした。
他社にも相談したそうですが、そのような状況ですと積極的な買取の話が無く、私に連絡が来たようです。

一度ロータリーを下げると、上がらない時があるので、上げたままロックして保管していたそうです。
そうしますと、原因はいろいろ考えられますが、コントロールボックスの故障?が疑われ、部品を交換すれば直るかな?と思いました。
ただし、33年経過しておりますので、その部品が確保出来るか?もし確保できても かなり高額な部品です。

ですので、私の前に見積に来た業者さんは、積極的に買いたい意志が無かったのだと思います。

(コントロールボックスになります、ヤンマーから見た目が同じでもコネクター形状が違うタイプが出ております)

前輪タイヤは少し減っている!しかし2300時間の割にとてもキレイでしたので、修理して販売するつもりで価格を提示しました。
お客様は少し迷ったようですが、明らかな故障と、部品が高額である事、他社では金額の提示も無かったようで、買取させて頂きました。

(コントロールボックスの修理)
コントロールボックスだと思うので、そのまま交換も考えたのですが、「ランプが点灯している時はロータリーが上がるが、点灯していない時は上がらない」とのお話しでしたので、接触が悪い、コネクターの接点が悪い事も考え、とりあえずコントロールボックスを分解して見てみました。

分解してもどこが悪いのか?一見する分からなかったのですが、良く見ますと基盤のハンダが剥がれている箇所がありました。
おそらく永年使用してきて、トラクター特有の振動で、基盤のハンダが外れてしまった!と判断できます。
この接触不良が、上がったり上がらなかったりの症状になったと考えられます。

そのため、怪しいと思われる箇所は、全てハンダ付けを行いました。
もちろん、点灯しなかったランプも点灯し、しっかり作動するようになりました。
ここまでの修理に大変苦労しましたが、一応これで大丈夫だと思います。

キレイにして販売予定です。

ありがとうございました。

以前ヤンマーのAF330を購入して来ました記事はこちらになります。
こちらもご覧ください。
https://agricco-next.com/archives/4121



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