豆知識

古いトラクターでも売れる?30年前の農機具の買取可能性を専門家が解説

車でもバイクでも、ビンテージが流行しており、30~50年も前の機種が、新車購入時の価格か、購入した価格より上がって販売されております。
もちろん全ての古い機種という訳でなく、販売時からの人気機種だったり、販売から徐々に人気が出てきた機種もあります。

それらには、現代の機種にない魅力があり、そのスタイル・色合い・構造・エンジン音などの全てが、人々を引き付けます。
例えば「ホンダバイクのCBX○○がいい!」と思う方には、「前から欲しかったが、当時は買えなかった!」などでしょうか?
人それぞれ感性が違うので、なぜそれが良いのかと問われれば「かっこいい」「好きだから!」というような、第三者が「なるほど!」と共感するとは限らない場合も多いと思います。

では、農業機械のトラクターはどうか?
残念ながら、一部の超マニア以外に 古いトラクターを好む方は少ないと思います。
何十年も使用してきたので「気に入っている」「愛着がある」などはあると思いますが、価格が吊り上がるような事は聞いた事がありません。

部品の供給も終わってしまい、修理も出来ない場合もあります。

(そうすれば、30年も前のトラクターは売れないのか?)
 答えは「売れます!」
ディーゼルエンジンは壊れにくく、30年前のトラクター もっと極端に言えば50年前のトラクターでも使っている方がおります。

キレイで程度が良く、年式が10~30年前位の機種だと国内で販売可能です。
30年以上前で、キズや傷みがある、もっと言えば「〇〇が故障している」でも買取が可能です。
ではどこで需要があるのか?

それは、海外で中古トラクターを必要としている国がたくさんあるからです。
2022年のデータによると、輸出国 1位ベトナム・2位ポーランド・3位マレーシア になるそうです。

トラクターや農機具類はコンテナに入れられ、船でその国に輸出されていきます。
また、その輸入された国では、ある程度部品のストックもあるので、修理も可能な訳です。
先に述べました、壊れていても海外で需要があるのは、修理のための部品が欲しい訳なので、部品取りとしてそれなりの価格で流通しているようです。

(上記画像は、イセキの大型トラクターです)

まして故障の少ない日本製のトラクターは、人気があります。
クボタ、ヤンマーなどは、現地の方にすれば、憧れの事でしょう!


(高く買取りできるトラクターは、どんなトラクターか?)
1、先ずは、馬力が大きい事!
20馬力よりは30馬力、30馬力よりは60馬力というように、馬力が大きい程、高額買取になります。

2、メーカーによる買取価格の差は?
市場相場から言いますと、買取価格の高い順に クボタ・ヤンマー・イセキ・三菱 の順番になります。
国内市場の農機具のシェアは、約4割がクボタ製であり、残りの6割が他社になります。
そうしまと、自ずと輸出されます中古農機具もクボタが多く、部品のストックもクボタ製が多くある事になります。

以上が、30年以上前のトラクターでも、壊れていても売れる理由です。

ただし、買取業者さんによっては、あまり古いと買取しない業者さんもおります。
買取価格も、まちまちですので、一度「農機具買取 アグリあきた」にご相談下さい。

以前、南秋田郡大潟村から イセキ大型トラクターを購入して来ました記事は、こちらになります。
こちらもご覧ください。
https://agricco-next.com/archives/2924



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