私の農機具買取ホームページを見て頂いたようで、除雪機の買取見積を頂きました。
お客様は普段秋田市にお住まいで、お互いの都合を合わせ見て参りました。
HS980は、1994年に発売されておりますので、30年近く前の機種になります。
当時は中型除雪機で50万を切るタイプとして話題になったようです。
年式がそれなりに経過しておりますが、あまり使っていなかったのか全体的にキレイで、クローラーのひび割れはもちろん、減りも少なく
大変良い状態の除雪機です。
エンジンは直ぐにかかり、走行やオーガ、シュターの動きを確認しました。
問題が無さそうで状態も良く、金額を提示し買取となりました。
しかし除雪機を積み込みする際、「高速だと大丈夫だけれど、低速のターンが効かない」「クラッチが切れない」状態が確認できました。
あらら、これはまずい!でも支払いを済ませてしまったし、不具合を確認できなかった私も責任がありますので、そのまま買取してきました。
(お客様はその状態を知っていたようです。)
「低速だと旋回しない」は、このまま販売する訳に行きません。
クラッチ・クラッチワイヤー・ミッション・の故障が考えられますが、果たして部品がまだ取れるのか?
ちょうどその頃、知人で農機具整備をしている方より 除雪機が欲しいと言われ、私に5~6台在庫がありました内の ホンダが気に入ったようで、更に「自宅に取って置いたホンダの部品がある」とのお話しで、具合を見て頂く事にしました。
私は最近、買取の方が忙しく、除雪機を触る暇も無いので、有難いお話しでお願いしました。
原因は「ミッションオイル」が入るべきなのに、おそらく「エンジンオイル」を入れたようで、その状態で使用したのでミッションの一部が固着
したようです。
そのため、クラッチが切れない クラッチが切れないからターンが出来ない と結論が出ました。
エンジンは問題無いので、その下に付いてあるミッションをそっくり交換してくれました。
ミッション内部を見ても良いのですが、時間がかかりますし 中古部品があるので丸ごと交換の方が手っ取り早い という事になります。
これで問題なく低速でもターンできますので、販売致します。
ありがとうございました。