以前の稲作農家さんは、収穫した籾を自宅の乾燥機で14%程に乾燥し、籾摺り機で玄米にして農協(現在JA)に出荷しておりました。
もちろん、今でも自宅で乾燥と籾摺りを行う方もおりますが、中小規模の農家さんは近くのカントリーに刈り取った籾を依頼する方が年々増えて来たと思います。
これはお米の価格が、ピーク時の半分以下となり米所得の減や、農家さんの兼業化が進み 大きな機械を設備投資して面倒な作業を行うよりは、お金を払って一部を依頼する農業に代わって来たのだと思います。
この依頼する料金は安くありません。
ただ100万以上する新たに機械を導入するのも、簡単な話ではありません。
(以前お話しを聞いた小規模農家さんは、「依頼をすると儲けは無いよ!でもお願いするしかないんだ!」と言っておりました)
そのため、使わなくなった乾燥機と籾摺り機を「買取して下さい」もしくは他の農機具と一緒に「持って行って下さい」という依頼が多くあります。
今回そちらの依頼受け、実施してきました。
乾燥機の解体処分費の相場は、5万円~8万円位だと思います。
ちなみに当方は、相場より良心的な価格にて、他の買取します農機具から相殺しております。
解体の手順ですが
1、昇降機を外す (モーター類が付いており結構面倒です)
2、 天板を外す
3、 横枠を上から外していく
4、下部のボイラー部を移動(キャスターが付いているのが一般的です)
簡単に言えば、流れはこんな感じです。
人員は2名~3名で行い、高所ですので危険で 籾とホコリで大変な作業です。
(外した昇降機の一部とモーターです)
乾燥機の中はこんな感じです。
上部が外れ、中部の枠が外れた状態で真上から見た画像です。
乾燥機にサイズ(籾の入る量)があり、一般的な農家さんでは40石~50石位を使っていると思います。
大きい乾燥機が効率的ですが、その分高さが必要になりますので小屋のサイズに合わせて購入しているハズです。
10ヘクタール以上の農家さんは、この乾燥機を2台使われている方も多いです。
乾燥機は熱風式が主流ですが、最近は遠赤外線式が出ているようです。
私、勉強不足でまだその特徴を理解しておりません。
今回はトラクターと田植え機を買取しましたので、こちらの解体処分費は頂きませんでした。
ありがとうございました。