ネットからお問合せを頂き、トラクターを買取して来ました。
電話を頂いた際に、メーカーや型番は良く分からないとのお話しでしたが、「L1801」と言われてましたので直ぐ理解出来ました。
当時爆発的に売れました人気のトラクターですが、1976年頃の発売ですので、48年前のトラクターです。
今では部品が確保出来ず、買取しない同業者もおり、正直にある程度の買取金額をお伝えしました。
買取当日、大型バッテリー2個とジャンプスターターの計3個を持ち、お客様宅へ
小屋の中にとてもきれいな状態で保管されておりました。
ではエンジンスタート！
まぁ、いつものパターンでランプ等は付くものの 全くセルが回りません。
ここまでは予想しており、古いバッテリーを外し大きなバッテリー2個繋げても、セルがまわりません。
あらら、エンジンがかからないにしても普通セルは回るはずです。
ただ、セルモーターまで電気は来ているようで、回りたいような音がします。
ここで余り無理をしますとヒューズが切れます！
ふむ～固着しているような感じでしょうか？おそらく数年動かしていなかったと思います。
年式も古いので、エンジンがかからない場合は「不動扱い」になります。
横のカバーを外し、冷却ファンやオルタネーター、エンジンプーリを手で動かしてみます。
時間をかけて何度も何度も動かします。
さて今度はどうでしょうか？
セルは回りました。
マフラーから煙も出て来ましたので、おそらくかかりそうな～
デコンプも使い数回のチャレンジで、エンジンはかかりました(^^)/
私は古いトラクターの場合、エンジンがかかる事を想定した金額と、かからない場合の金額をお伝えし、了解頂いてから始動を試みます。
でも、今回もそうですがエンジンがかかると「もう少し高く買って！」と言われました。
48年前だしなぁ～国内販売は難しいし海外向けでも２駆だしなぁ～など考えつつ、気持ち上乗せし買取になりました。
アワーは327時間、年式は古いですがあまり使用していないトラクターです。
クボタ L-1801のスペックは
1976年発売 前進16段 後進4段 クリープ1 PTO4段 重量702kg 立形水冷4サイクルエンジン 2気筒 排気量866CC
出力/rpmは18馬力/2800rpm など
その当時は
1､強力で静かなディーゼルエンジン 2､前上がりの少ないバランス設計 3､横滑べりの少ないバケットシート と
踏力変化の少なく操作のなめらかなダイヤフラム式クラッチ、鋭い効き目で軽く踏むだけでよく効き摩耗も少ない湿式ディスクブレーキ
更に、クラッチを踏んだ時だけにエンジン始動するセーフティスタータースイッチ などを全面に出して販売しておりました。
確かに物凄く人気で売れたトラクターです。
お客様が喜んでくれたかは、正直定かでありませんが、私も商売にしておりますので、ご理解頂きたい所です。
ありがとうございました。
